著者:司馬遼太郎 ・あらすじ 時代は江戸時代後期。 父親の家出から家族を自分で養っていくと決心した11歳の子供。 当ても無く、今まで丁稚をしていただけの子供が母親と妹をどうやって養うのか? むちゃくちゃな事をしながら、なんとかどんどん金を稼いでいく出世物語です。最後になっても金はないけど…。 主人公は万吉。11歳。 「勢い。人情。我慢。」がものすごい人。 ・感想 万吉は凄いと思った。 万吉の凄い所は、損得勘定で動いていないところです。周りに反対されても、反対を押し切って無茶をしています。それが死ぬかもしれない事でも。 あと、大融寺の坊主の言葉がかっこいいです。「知恵より大事なのは覚悟や。」それに万吉の付け足し「覚悟さえすわれば、知恵は小知恵でもええ、浅知恵でもええ、あとはなんとかなるやろ。」 舞台が大阪なので、大阪に住んでいる人は「この場所は昔こんなんだったんだ〜。」と、わかって面白いと思います。 この本は何か始めたい人が読むと始められるようになるような本だと思います。 講談社文庫になっています。 |